研究代表が開発を続けてきた水害時の避難行動を個人レベルでシミュレートするモデルに、障害物を回避する行動アルゴリズムを導入するとともに、信号制御を表すモジュールを開発・付加した。さらに、人の歩行モデルをベースに自動車特有の行動様式を加味した車両避難行動モデルを構築した。開発したモデルを用いて歩行のみと、車と歩行避難が共存する場合についてどのような失敗ケースが発生するかを分析するとともに、歩行による混雑が大きく影響すると考えられる津波からの避難シミュレーションを行い、避難所の設置場所と避難成功率との関係を求めた。また、避難中に浸水等による経路の障害情報が得られることの効果についても分析を試みた。
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