日本においてペットボトルなどの廃棄物は,自治体が分別・回収し,入札市場を通して契約するリサイクル事業者が選ばれ,リサイクルがなされる.本研究では,この入札市場に着目し,より効率的な静脈物流システムの構築に向けて,市場構造の定量的な把握や入札制度の提案に関する研究を実施した.具体的には,自治体やリサイクル事業者の空間的な位置や廃棄物の特徴が入札額にもたらす影響の定量的な把握,入札市場への条件付き補助金の導入,入札方式の変更や競争条件の変化が,自治体の収入や事業者の入札行動にもたらす影響の分析および最適配分モデルを用いた入札市場の潜在的な収入の把握に関する研究を実施した.
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