本研究では、紫外線消毒装置内の照射量分布のモデル推定値を,より確実に検証するために不活化速度値として2~9 mJ/cm2のファージを収集し,精密な紫外線回分試験にて波長依存性も含めて確認した。数種類のファージと数種類の宿主菌の組合せにて検出の可否を確認し,結果としてMS2、ΦX174、T4(もしくはT7)であれば,流通試験に同時に投入して試験が行えることがわかった.さらに実プラント規模の装置を用いてこれら3種ファージ゛の同時投入試験を行い,別個に不活化率を測定できることを確認した.これにより,全く同じ流通条件において,3種ファージそれぞれのRED値の取得が可能であることを示すことができた.
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