水環境中の有害物質除去と有価資源回収を目的に籾殻磁性活性炭、磁性ゼオライトと高勾配磁気分離を使った新しい水処理システムの開発を行なった。籾殻磁性活性炭は賦活処理と坦磁処理によりメソ孔とマグネタイトが導入され、難分解性有機物のフミン酸の有効除去や有害重金属イオンの吸着特性に優れた性能を有する。0.5Tの永久磁石を使った新型の磁性線フィルタードラム式高勾配磁気分離実験により、低コストで高性能な水処理システムの可能性を示した。共沈法により作製した磁性ゼオライトは、アンモニアイオンや有価資源のストロンチウムやリチウムに対する吸着特性に優れ、Naイオンとのイオン交換により簡単に脱離、再使用が可能である。
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