本研究では、フライアッシュ(FA)および高炉スラグ微粉末(BFS)を用いたコンクリートの中性化抵抗性を適切に評価するために、養生方法および期間を変化させて促進中性化試験および細孔径分布の測定を行い、細孔構造の変化と中性化速度係数の関係について検討した。 その結果、養生期間が長くなるほど、FAおよびBFSを混和することで組織がより緻密化するものの、無混和およびFAはそれに応じた中性化速度の低下を示さなかった。また、養生環境として劣悪な40℃気中養生と乾湿繰返し養生を行ったものは、組織の粗大化による中性化速度係数の増加が認められ、BFSは置換率が高いほど中性化速度係数が増加することを明らかにした。
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