日本と米国等の諸外国では、一般に異なる架構形式で建物が設計される。日本では均一型、米国では分離型ラーメン構造であり、それらが地震動を受けた時の応答ならびに崩壊メカニズムは異なることが想定される。本研究では、これら異なる架構形式に対象に、汎用非線形有限要素解析プログラムを用いて、梁要素とシェル要素による実用的な異種混合型の有限要素モデルによる高精度な地震応答シミュレーションを実施し、倒壊に至るまでの挙動を再現した。特に、米国式の鉄骨ラーメン構造では、鉛直荷重支持骨組の脆弱なところを起点にして、建物全体が倒壊していく現象が観察された。
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