都市化された地表面は人工的なアスファルトで覆われ、ヒートアイランド現象を起こし、健康に悪影響を及ぼす。水分を浸透し保水することができる保水性舗装は、降雨を内部に保水し、蒸発させることにより地表面を冷却することができる。この研究では、保水性舗装に対して蒸発効率とマトリックポテンシャルを実験により求め、1次元の熱・水分輸送モデルを開発し、野外実験によりこのモデルの妥当性を検証した。さらに、CFDモデルに組み込み大阪府吹田市江坂の実街区に適応した結果、保水性舗装により地表面温度が低下し、温熱環境を向上することを検証した。
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