研究代表者が開発した多孔質吸音材に拡張した均質化法を用いて,代表的な発泡材料および繊維材料の微視構造モデルをSEM画像をもとに作成し,垂直入射吸音率を算出し,実験値と比較した結果良く一致した.なお,モデル作成には水銀圧入法による平均孔径値も参考とした.また,発泡材料についてはユニットセルの大きさ,空孔径,セル間薄膜にある空孔,繊維材料については繊維径やその圧縮率について垂直入射吸音率への影響を分析した.それらの結果から,微視構造の形状や寸法の定量的な効果を明らかにすることができた.近年多孔質吸音材によく適用されている Biot モデルの材料パラメータを均質化法の結果から算出する手法も提案した.
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