現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1 模擬調理時の実験室内のオイルミスト分布の測定 実験室内でオイルミストを発生させ、オイルミストの粒度分布(粒子径ごとの粒子数)を測定した。実験室(4.0m×4.0m×2.5mh)に、オイルミストを発生する調理機器としてフライヤとグリドルを設置した。実験室は空間下部から給気し、実験室天井に設置した排気フードから排気する。オイルミストの測定はエアロゾルスペクトロメーター・Welas Promo 2000(PALAS社製)を用いて、粒子径0.2μm~10μmのオイルミストに対し粒子径ごとの粒子数を測った。測定点は調理機器直上でFL+1,000、1,700mmの2点、その他の点でFL+100、1,000、1,700、2,400mmの4点ずつ、計34点である。フライヤではバブリングを、グリドルでは油・水定量滴下を行い、模擬的にオイルミストを発生させる。バブリング装置の窒素発生量と油・水滴下装置の滴下量を調整した模擬調理実験を約40ケース行い、実調理の結果と最も対応する条件を見出すことができた。 2 実調理時の実験室内のオイルミスト分布の測定 オイルミストはグリドルやフライヤで実際に調理することにより発生させる。測定点は調理機器直上でFL+1,000、1,700mmの2点、もう一方の実験室中央の点でFL+100、1,000、1,700、2,400mmの4点の計6点測定を行った。食材はフライヤでは冷凍コロッケ、グリドルではハンバーグとした。 以上のように、当初想定した「a. 実験室内におけるオイルミストの空間分布の測定」を行った。また当初想定していた「b. 業務厨房におけるオイルミストの実測」は上記(2)の実調理時の測定に変更した。その理由は工場や業務厨房での実測ではオイルミスト以外の粉じんが測定されてしまい、オイルミストだけをとらえることが困難であると判断したためである。
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