照明の省エネ対策として高い効果が見込まれる昼光利用について、効果を適切に評価できることが求められているが、現状の昼光利用効果算定は、昼光利用により生じる窓面のグレアや空間の明るさ感などは考慮されないことから、室内環境の質は十分に担保できているとは言い難い。そこで多様な日照調整装置を用いた昼光利用において、年間での室内環境の質を担保した照明の省エネルギー効果計算法を確立するため、模型評価実験及び年間の昼光シミュレーションに基づく輝度解析を実施し、空間の明るさ感指標として平均輝度評価の可能性、グレア評価として既存指標DGPの可能性、それらを用いた照明消費量削減効果の算定法について示した。
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