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2016 年度 実績報告書

精神科病院における空間的アプローチによる治癒環境に関する研究(実証調査編)

研究課題

研究課題/領域番号 26420598
研究機関千葉大学

研究代表者

中山 茂樹  千葉大学, 大学院工学研究科, 教授 (80134352)

研究分担者 渡辺 玲奈  北海道大学, 保健科学研究院, 客員研究員 (10431313)
鈴木 弘樹  千葉大学, 大学院工学研究科, 准教授 (50447281)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードサーカディアンリズム / サーカディアン照明 / 精神科隔離室 / 治癒効果 / ソシオペダル / ソシオフーガル
研究実績の概要

精神科救急病棟において、前年に引き続き①隔離室におけるサーカディアン照明設備を設置し入院初期患者に対して適応を試みた、②隔離室群およびステップダウン病室群におけるデイルームにおいて、テーブル・椅子等家具のしつらいの変化と患者の行動特性を観察調査した。
入院初期の睡眠リズムの乱れている患者に対して、サーカディアン照明が体内リズムを整え、入眠剤等の薬物を頼ることなく自然睡眠を促す効果があることを発見した。特に従来、認知症高齢者に対する実験では照明による睡眠導入の効果は一定程度以上の高照度(約5000lx)の環境下で発揮できるとされていたが、今回の試みではむしろ2000lx程度のほうが、早期に睡眠リズムが戻る症例が多いことを発見した。また、医師・看護師による観察調査の結果、対象隔離室は照明設備の更新だけでなく内装を一新したが、一般的な隔離室入室者よりも衝動性が抑えられ、他の効用も見られた。建築空間・環境が治療の一環を担える可能性があることを見出した。
家具の配置は、個人行動が多く、いっせいに開始する食事等でも一般的にはソシオフーガル的な配置が好まれる。しかし、敢えてソシオペダルを意識した配置にすると会話等が発生する可能性もあることが分かった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 自己治癒力を高める照明・色彩・空間2017

    • 著者名/発表者名
      中山茂樹、ほか
    • 学会等名
      ライティングフェア2017
    • 発表場所
      ビッグサイト
    • 年月日
      2017-03-08
    • 招待講演
  • [学会発表] サーカディアン照明を用いた隔離室の有効性に関する検証2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木弘樹、中山茂樹、ほか
    • 学会等名
      日本医療病院設備学会
    • 発表場所
      東京ビッグサイト
    • 年月日
      2016-10-26
  • [学会発表] 保護室群におけるデイルーム内の家具レイアウトに関する介入的調査研究2016

    • 著者名/発表者名
      嶺野あゆみ、鈴木弘樹、中山茂樹、ほか
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2016-08-24
  • [学会発表] サーカディアンライトを用いた隔離室の治療効果の測定に関する研究2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木弘樹、中山茂樹、ほか
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2016-08-24

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公開日: 2018-01-16  

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