研究実績の概要 |
本研究では主に農村地域・被災地域など過疎地域における地域支援のあり方について、先進事例から検証することと、被災地における復興まちづくりへの参画から、参与観察的に復興支援計画策定に資する知見を得ようとするものである。 日本における先進地をはじめ、英国におけるイングランド地域における多様な中間支援組織の分析、スコットランド地域における地域文脈を活かした地域支援のあり方について、農村政策との連携や多様な主体の参画、地域文脈を活かした空間形成等の知見が得られた。さらに復興支援計画策定については、自治体、NPO,大学組織等の連携はもちろんのこと、迅速な計画と実施が重要であり、特に防潮堤とこれに伴う土地利用の策定が進まないと空間整備が進まないこと、高台移転の用地取得の遅延が住民生活の回復の速度を遅らせていることが明らかになった。復興支援の計画化は、復興課題をあらかじめ分節化し、これに基づいて支援者を割り当てながら柔軟に自治体と協議していくとが提言される。 最終年度には、復興庁の支援による多目的広場整備について、住民ワークショップを開催、設計支援を行った。これにより、専門性を活かした支援の重要性、さらには未来を検討することでの被災者の心理的好影響も確認することができた。復興支援の計画化は、復興課題をあらかじめ分節化し、これに基づいて支援者を割り当てながら柔軟に自治体と協議していくとが提言される。旅費を使用して現地に行くと共に、最後に報告書作成のために関連書籍を購入した。
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