住み手自らのアイデアや労力による住戸改修をセルフ・リノベーション(SR)と定義し、特質・意義と促進条件を解明した。1)SRは住まいの今日化、新たな生活スタイル、住戸の個性化を実現し、住み手の住まいに対する満足感や愛着を高める。2)大規模なSRは入居後2週間以内で、小規模なSRは随時行なわれる。3)SRは、計画と使用が直接的に連動した、即人的・即空間的・即時的な行為であり、自律性・多様性・個別性を備えている。4)SRを通して、住み手は、より良き住環境づくりに向けての恊働者へと、位置づけを転換する。5)簡便な改修申請、入居前の相談と恊働改修、情報・技術・コスト面のサポートは活発なSRに繋がる。
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