洪水常襲地帯における水防建築の空間的設えと生活様式のあり方に関する調査研究を、国内国外において実施した。その結果,国内においては水防建築の工夫として高さ方向に段階的に敷地を高める方策や洪水時の避難場所や避難生活のための収蔵庫としての占用の使い方がされる建築的な対応が全国的に見られた。また、地域的な特色を反映した建築的対応や付加的な工夫及び地形多岐な条件を反映した対応なども見つけ出すことができた。さらに、生活習慣としての洪水時の対応が見られたり、普段の生活における心構えなども捉えた。加えて、地域に伝わる言い伝えや伝承などの語句からも洪水に対する備えや守りを見出すことができた
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