研究課題
基盤研究(C)
本研究は、待機児童解消のための規制緩和により設置される保育施設に対する実際のリスク安全性検討を目的とした。規模・地域のことなる保育施設の現地調査により規模別の現状調査、および複数の実際の避難訓練における行動観察調査を実施した。その結果、保育施設の園児の避難は保育士による介助・誘導が不可欠であることを明らかにした。また、法基準要件の整理を通して、国の保育所設置基準で必要とされる平常時の保育士数では避難時の介助人数に不足があること、4階以上の設置においては基準に規制に差異がなく、外階段の規制も緩和されるなど、高層建築物への保育施設設置は安全上のリスクが高まることなどを明らかにした。
建築防災