心理・教育的支援を目的とした小・中学校のトイレの壁の色彩設計について、26年度から27年度で得たデータに基づき、壁色に関する有効な色度の範囲として「明度7・彩度4」という知見を立証し示せた。これらは色彩設計の手法に関する具体的な指針として「ペイント・ガイド」としてまとめ、西宮市行政、小・中学校62校に報告とともに配布した。さらにガイドブックにおいて色の心理効果として定説と異なる事象を明らかにした。また、立体可視化装置による心理評価検証実験ではその結果と小・中学生児童・生徒の心理評価結果との整合が立証でき立体可視化装置での色彩環境印象実験が有効であることを示した。
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