低炭素都市計画や都市政策を評価する際には都市の温室効果ガス(U-GHG)を(1)街区レベルで推定することが望ましい。また、国レベルと違って、(2)統計データへの依存が少なく簡素な方法で推定し、(3)政策決定者や市民に分かりやすい結果を出すことが望ましい。特に(2)に関しては、統計データが不十分で排出量削減が急務となっている新興国にとってもたいへん重要であり、世界的に関心を集めている。 本研究は日本現行のU-GHG排出量推定方法を検証したうえ、その経験を生かしながら、以上の3点を満たす新しい推定方法を開発し、さらに二酸化炭素排出量世界一の中国の低炭素都市計画・政策評価への応用を試みた。
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