研究課題
基盤研究(C)
中世禅院の「建築造形」がどのように流通し、空間に意味を及ぼしてきたのか。この課題を明らかにするため、本研究では中世の折衷様建築や中国の遺構、関連する絵画・文献史料をも考慮し、とくに「大虹梁」、「天井」、「付書院」に焦点を絞り具体的検討を行った。仏殿の梁銘や天井意匠にみる室構成や格式、建築内部の空間と外部の山水とをつなぐ建築装置など、日中の各事例に類似性と差異を見出すことができた。
建築史