研究課題
基盤研究(C)
日本の豪雪地帯において近世期に幕府や諸藩が設けた御蔵所に関する史料を比較的多く確認することができた。御蔵所は藩毎や国毎に異なる建物配置の型式があり、地方性を有していた。一方、これらの領域を超える空間構成の共通性(空間構成原理)も見られたのである。御蔵はかつて藩や地域を象徴する施設であった。これらの地域では、御蔵が地域のアイデンティティとなり今に受け継がれていると言えよう。その建築的意義などを明らかにし、社会へ還元、情報発信することがきたと考えている。
建築史