研究課題
基盤研究(C)
歴史的建造物の近代的修理手法として「先端材料」と「伝統材料」の組合せが近年模索されるようになったが、伝統材料のうち外部塗装材となる膠接着塗料についてその耐久性を把握するための実験的研究を行った。その結果、外部環境における劣化因子の複合作用の影響を受けることが明らかとなったが、この新たな修理手法をより合理的で耐久性に優れたものとして位置付けるためには、その地域特有の個別環境差異を把握し、建物のライフサイクルを構築することで、その見通しが得られるものとなった。
日本建築史、保存修復学