研究課題
最終年度は、26,27年度に実施した国内外の稼働下にある土木遺産の調査結果をもとに、構造物の維持・保全と文化財の真正性、完全性の関係の分析・考察を行った。分析・考察の成果は、論文、講演、シンポジウムを通じて発表を行った。平成28年度6月には、第36回土木学会土木史研究発表会(富山市)で、「日本及び世界の土木史から見た立山砂防」の題で基調講演を行い、同時開催の土木遺産に関するシンポジウムのパネラーとしても調査結果を発表した。同7月には、ポルトガルのMinho大学(ギマランツ)における国際会議(3rd International Conference on Structure and Architect)で、「A study on the Conservation of Operating Historical Bridges -Recent experiences in Japan-」のタイトルで、論文発表を行った。さらに、同11月には、日本大学生産工学部研究報告A(2017年6月第50巻第1号)に、「歴史的土木構造物の維持・保全に関する考察」を投稿した(査読終了を受け受理済)。3か年の研究全体の成果では、稼働下にある歴史的土木構造物のうち、海外の世界遺産を含む主要な土木遺産の調査を行い、国内では、重要文化財で補修中の事例をカバーする主要な事例の調査を実施した。すべての対象について現地調査を行い、管理者のヒアリングも含め貴重な調査結果が得られた。これらに基づいて、本研究の目的である稼働下にある土木遺産の補修計画と文化財価値の関係性の分析を行い、有用性の高い補修、補強のより具体的な指針となる方向付けが得られた。研究スケジュールについては、予定通り、最終年度上半期でほぼ全調査を終了した。現在、研究成果をもととした複数論文の執筆、および研究報告書の作成にかかっている。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件)
土木学会論文集D2分冊
巻: 72 ページ: 20-39
Proceedings of the Institution of Civil Engineers -Engineering History and Heritage
巻: 169, Issue EH3 ページ: 111.122
巻: 169, Issue EH2 ページ: 95,100
Proceedings of International Conference of Structure and Architecture 2016
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