研究課題
基盤研究(C)
高い線条性は、ゴシック建築の壁面をロマネスク建築の壁面から区別する本質的な特徴であることから、壁面がこの特質を獲得する過程(線条化の過程)はゴシック建築の形成の核心に深く関わると考えられる。本研究は、(1)この過程を始動させたのはリブヴォールトの導入であり、(2)この過程は、アングロ・ノルマンとは無関係に、イール・ド・フランス地方だけでおこったことを、壁面を構成する主要な線条要素(ヴォールト・シャフト)のプロファイルの比較から明らかにした。
西洋建築史