研究課題
基盤研究(C)
本研究は、弘法大師生誕の地として知られる讃岐国善通寺を対象として、近世における伽藍の整備・発展過程と、その性格の変遷を明らかにすることを目的としている。善通寺伽藍を描いた絵図類や、善通寺文書の調査分析を通して、17世紀から19世紀前期にかけて、西院伽藍に御影堂を中心とした大衆参詣のための空間が段階的に整備された様相を明らかにした。また、安永2年(1773)の開帳の記録から、参詣客を集めるために臨時に設けられた展示空間の特徴を明らかにした。
日本建築史