研究課題/領域番号 |
26420656
|
研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
李 明 岡山理科大学, 工学部, 准教授 (30341233)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 建築家 / 柴田斉男 / 杉田三郎 / 黒川紀章 |
研究実績の概要 |
これまでの文献調査や現地調査を通じて収集した資料や情報を基に、次のように学会などで発表し、社会に発信した。 1.「世界平和記念聖堂設計競技の入賞案にみる「日本的」建築理念とその手法」岡山理科大学OUSフォーラムにてポスター展示発表、2015年11月。2.「広島博物館基本計画案と黒川紀章-比治山芸術公園の形成と建築家黒川紀章に関する研究-」日本建築学会中国支部研究報告集第39巻(2016年3月)3.「建築家杉田三郎の建築活動について」日本建築学会中国支部研究報告集第39巻(2016年3月)4.「建築家柴田斉男の建築活動について/被災都市の復興における建築技術者の活動とその果たした役割に関する史的研究 その2)」日本建築学会中国支部研究報告集第39巻(2016年3月) 以上の成果は、被爆都市である広島の復興における建築家・建築組織の活動を中心に、戦後の廃墟から立ち上がる復興建設における建築技術者の活動形態とその果たした役割について解明しようとする研究の一端をなすものである。研究では、広島復興における彼柴田斉男、杉田三郎、黒川紀章などの建築家の建築活動を中心に考察した。このように復興における個々の建築家・建築組織の活動とその果たした役割、とくに地元の建築技術者の活動と役割までに視点を広げた都市復興に関する研究は、日本の学界に無い。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究は基本的に順調である。しかし予測以外に担当講義が多く研究調査に出張する余裕が少ないため、じっくりとした文献調査や現地調査がうまく行っていない状況である。このような状況の中で結構な資料収集などを行っており、学会発表など一定の研究成果を上げていると思う。
|
今後の研究の推進方策 |
これまでの以上に本格的な研究に取り組み、研究課題の成果を上げるために努力したい。所属機関も4学期制を取り入れているので、相対的に研究調査に取り組める時間的余裕も出ているなど研究環境の状況は良好である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
大学の担当講義などが増えてしまい、研究調査に専念することができなかった。研究費の大半は文献調査や現地調査にかかる旅費であるが、時間的余裕がなかった為残額が生じた。しかし研究はおおむね順調に進んでいる状況である。
|
次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額が生じているが、次年度からは大学の改革により4学期制になっており、時間的な余裕がある。また最終年度ということで海外の復興における技術者の活動に関する事例調査なども含めて本格的な研究に取り組む予定である。また研究において大量の画像処理などが必要であるので、画像処理ソフトや性能が良いパソコンなども購入する予定である。さらに研究成果発表を国内外に広げ、その発表費用、論文掲載費用も生じると考えられる。
|