研究実績の概要 |
本年度は平成26年度および27年度の研究成果を総合し、建築史的な位置づけを行い、成果を国際会議で発表した。発表の主題は復興都市計画の要点である次の三点とした。(A)農業生産共同組合、(B)近隣区、(C)デモ行進のための中央広場と街路網。 (A)農業生産共同組合(Landwirtschaftliche Produktionsgenossenschaft)については、2016年10月のヴァイマール・バウハウス大学における国際会議「Young Bauhaus Research Colloquium, Dust and Data (Part of the XIII. International Bauhaus-Kolloquium)」で発表し、2017年1月に論文集のためのフルペーパーを提出した(現在審査中)。 (B)近隣区については、2016年9月の国際会議時に、論文が収録されたプロシーディング集「Proceedings of 11th International Symposium on Architectural Interchanges in Asia (ISAIA)」が出版された。 (C)については、2017年6月のミラノ工科大学における国際会議「COLD WAR AT THE CROSSROADS: 194X-198X, Architecture and Planning Between Politics and Ideology」に発表概要を提出し、査読の結果、発表者として選ばれた。 以上のように重要テーマを国際会議で発表し(または発表予定が確定し)、咸興の戦災復興を、都市計画を主導したピュシェル個人の文脈と、東ドイツの文脈から論じることができた。しかしながら、それらの成果を統合し学術誌へ投稿する作業まではできていない。
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