非化学量論組成Fe2V1+x-yTayAl1-x合金において,Vリッチ組成(x>0)はn型,Alリッチ組成(x<0)はp型になる。n型合金の出力因子は最高で5.8×10-3 W/mK2となり,熱伝導率は非化学量論組成とTa置換の相乗効果により5.6 W/mKに減少する。そのため,無次元性能指数は400KでZT=0.29に達した。また,p型合金の出力因子は3.3×10-3 W/mK2で,350KでZT=0.13を示した。一方,n型のFe2V1+xAl1-x合金にTiドープしてp型に制御した結果,Ta置換をしなくても上記と同等のZTが得られた。
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