ネットワーク領域にアルミナ分散Ti-Al合金および分散領域に純Tiを有する複合調和組織材料を作製した。室温ビッカース硬さ試験により、複合調和組織材料の分散領域の硬さは207 HV、ネットワーク領域の硬さは845 HV、全体の硬さは234 HVであることが明らかとなった。高温ビッカース硬さ試験により、873 Kおよび1073 Kではそれぞれ102、81 HVを示した。ビッカース圧子の押し込みにより発生したクラックの進展を分散配置領域が抑制していることから、複合調和組織材料は室温において強度と延性を両立することが示唆される。作製した焼結体の期待される使用環境温度は873 Kまでである。
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