銅、インジウムならびに硫黄元素から構成されたCu-In-S系硫化物(以下、CIS)を有機溶媒を用いず、環境にやさしい水媒体を用いたソフトプロセス法により、ナノメートルサイズのCIS量子ドットナノコロイドを合成した。また、160℃で短時間でCISコロイドにマイクロ波を照射することにより、CISの結晶性を高めた。これらを無機色素光増感剤として用いて、太陽光エネルギーを有効活用できるCIS-TiO2光電極材料を作製し、量子ドット太陽電池の特性について検討を行った。その結果、我々は、水媒体中で合成したCISコロイドを用いて、エネルギー変換効率(PCE)6.12%を得ることに成功した。
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