めっき浴に各種アミノ酸を添加し硬質めっき膜の作成を試みた。種々のアミノ酸について検討を行ったと ころ、ニッケルめっきにおいてはメチオニン、トリプトファン、リシン、ヒスチジンおよびアルギニンが、鉄めっきにおいてはアスパラギン、セリン、トレオニン、リシン、グルタミン、プロリンにおいてそれぞれ炭素が効率的にめっき膜内に共析する事がわかった。これにともなってめっき膜の結晶が微細化し硬さが上昇した。ホールペッチの関係が確認された。めっき時にアミノ酸は分解して炭素原子として共析する。本手法は炭素をめっき膜に取り込むために有効である事がわかった。
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