高熱伝導率を有するフィラーを内部に分散した各種金属系放熱材料の開発を行った。成形中のフィラーの損傷を避けるため成形方法として放電プラズマ焼結法(SPS)を用いた。Al/ダイヤモンド、Al/cBN及びAl/SiC複合材料においては、持続型固液共存状態でSPS成形することにより緻密化でき高熱伝導率が得られる。Ag/ダイヤモンド複合材料においては固相率可変型SPS成形により高熱伝導化が可能である。これらAl系及びAg系複合材料はフィラーのバイモーダル化により高熱伝導率を維持したまま低熱膨張化が可能となる。Cu/ダイヤモンド複合材料の高熱伝導化にはBとCrの微量添加が有効であることが明らかとなった。
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