• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

固相と水溶中イオンの新統合熱力学の開拓と使用済核燃料蓄積危機への対応

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 26420758
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 金属・資源生産工学
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

森下 政夫  兵庫県立大学, 工学研究科, 教授 (60244696)

研究協力者 Gamjäger Heinz  Univ. Montan, Prof.
Perrone Jane  Headquarters in Paris, NEA, OECD
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード環境浄化 / 低負荷 / 環境調和 / 熱力学サイクル / 地球環境 / 放射性物質 / 相安定性 / 飽和溶解度
研究成果の概要

水溶液中イオンの熱力学諸量を決定するためには,固相状態および溶解反応について多岐に渡る実験が必要である.例えばイオンの標準生成エントロピ-を決定するためには、絶対零度付近から熱容量を測定して,固相の第3法則エントロピ-を決定し,熱力学サイクルを完成しなければならない.固相からイオンに至る熱力学諸量の全容を解明する熱力学測定を実施した。
使用済核燃料ガラス固化体中に生成するイエロ-フェ-ズ結晶群およびその水溶液中のモリブデン酸イオンの熱力学諸量を決定した。また、得られた結果に基づき実測困難なアクチノイドモリブデン酸化物の水溶液中の標準溶解ギブズエネルギ-を予測した。

自由記述の分野

金属・資源生産工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

原子力発電による使用済核燃料は廃棄できないまま、世界中に蓄積されている。この使用済核燃料を化学処理によってガラス固化体に成型、鉄鋼とコンクリ-トの人工バリアに装填後、地層処分する政策がある。 しかしながら、千年を超えた後、あるいは、大地震などによって人工バリアが崩壊すると,ガラス固化体が地下水に接触する危険性がある。
ガラス固化体中に生成するイエロ-フェ-ズ結晶群の固相とイオンの熱力学諸量を決定し、これらが水溶液に溶出する溶解度平衡定数を決定した。また、結果に基づき、アクチノイドモリブデン酸化物の溶解度定数を予測した。本成果はOECDパリ本部地球化学電算機データバンクに登録される。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi