研究課題
基盤研究(C)
消失模型鋳造における熱分解ガス層内の動的平衡と残渣欠陥発生との関係を明らかにすることを目的として、鋳造中に発生する熱分解生成物と溶湯充填速度に及ぼす溶湯温度の影響を調査した。溶湯温度が900℃までに動的平衡は解重合支配型であるが、950℃以上になると動的平衡はモノマが更に分解することで定常状態とはならず、熱分解液化樹脂の発生量が著しく大きくなった。その液化物中には熱分解炭素の懸濁が認められ、溶湯充填初期で湯流れが遅くなり残渣欠陥が発生することが認められた。
鋳造工学