研究課題
今年度、本邦の小児科における罹患率の高い代表的な遺伝性肝疾患であるヘモクロマトーシス、ポルフィリン症、糖原病、アミノ酸代謝異常症、尿素サイクル代謝異常症、体質性黄疸、線維性嚢胞性肝疾患、ウィルソン病の原因遺伝子をノックアウトまたは変異を起こさせるようなCRISPR―Cas9システムのバキュロウイルスベクターのコンストラクトの作製を開始した。代謝酵素の欠損により引き起こされる尿素サイクル異常症や体質性黄疸はそれぞれ原因遺伝子をノックアウトするコンストラクトの作製を開始した。また、遺伝子の変異によつて引き起こされるようなヘモクロマトーシス、ポルフィリン症、糖原病、アミノ酸代謝異常症、ウィルソン病は、変異が起こる部位をノックアウトするコンストラクトと変異を導入するようなドナーコンストラクトの2種類の作製を開始した。
2: おおむね順調に進展している
今年度実施予定の項目で最も重要な遺伝性肝疾患であるヘモクロマトーシス、ポルフィリン症、糖原病、アミノ酸代謝異常症、尿素サイクル代謝異常症、体質性黄疸、線維性嚢胞性肝疾患、ウィルソン病の原因遺伝子をノックアウトまたは変異を起こさせるようなCRISPR―Cas9システムのバキュロウイルスベクターのコンストラクトの作製、代謝酵素の欠損により引き起こされる尿素サイクル異常症や体質性黄疸はそれぞれ原因遺伝子をノックアウトするコンストラクトの作製、また、遺伝子の変異によつて引き起こされるようなヘモクロマトーシス、ポルフィリン症、糖原病、アミノ酸代謝異常症、ウィルソン病は、変異が起こる部位をノックアウトするコンストラクトと変異を導入するようなドナーコンストラクトの2種類の作製は現在、改良しながら進行中であり、コンストラクトが得られればバキュロウイルス作製、マウスモデル作製はこれまでの経験から順調に進むと考えられる。
平成27年度は、作製した疾患モデルを用いてin vivoの系、疾患モデルマウスから調整したin vivoの系の両者を用いて、糖代謝、アミノ酸代謝、尿素回路、鉄代謝、銅代謝など各代謝反応における疾患発症機構の解明を行う予定である。今後、疾患モデル動物を用いた治療薬の開発を行うためには疾患モデルマウスの表現型を確認し、疾患モデルの病態とヒトの病態との違いがあるかどうか検討する必要がある。
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