高濃度(0.4M)のフェロシアン化カリウムを内包するイムノリポソームと電気化学検出を組合わせた、インフルエンザウイルスの新規高感度検出を創案した。先ず高濃度のリポソーム作成条件検討し、高濃度のフェロシアン化カリウムを一か月以上安定に内包することを認めた。続いて、このリポソームを用いてイムノリポソームを調製し、マイクロプレート上で牛血清アルブミンの検出操作を実施し、ブロッキング過程を省いても検出できることを見出した。インフルエンザウイルスについては、全検出操作時間20分以内で1x104PFU/mLの定量が可能であることを明らかにした。今後、本法の実用化が期待される。
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