現在地球上にある約3万種類ある既存化学物質の安全性評価を行うために、ヒト肝細胞の三次元培養モジュールを用いた化学物質の毒性評価法の確立のための基礎研究を行った。その結果、①このモジュールを用いて成人肝細胞の亜急性毒性に必要な1か月間の生存及び機能維持に成功した。②500種類以上ある肝機能の評価を迅速に行うために188の肝機能関連遺伝子解析用DNAチップを開発し、その再現性の確認を行った。③胎児肝細胞は成人肝細胞に比べてミトコンドリア(MT)活性が低いことが遺伝子解析等で明らかとなり、化学物質に対する毒性発現の違いがMT活性の違いに依存している可能性が示唆された。
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