設定した目的に対して炭素繊維等の構造要素となる繊維と形状記憶合金(SMA)や圧電材料等の機能要素となる繊維を最適に配置したスマート複合材を提案し、刺しゅう技術を用いてその実現を行った。構造繊維の最適配置計算に際し、古典積層理論を用いて、構造繊維層の材料定数を繊維間隔の関数として取得した。SMA繊維により複合材構造の形状を自在に変化させる場合、SMA繊維は樹脂チューブに挿入して構造繊維層に縫い付け、真空樹脂含浸法でスマート複合材を製作した。SMA繊維に通電することによりスマート複合材が動作することを確認した。また、振動、形状制御に対して機能要素として圧電素子を用いる場合の最適配置も検討した。
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