スーパーテザーは、通常宇宙で使われるテザーに比べデブリ(宇宙ゴミ)によっても切れにくく、かつ、燃料なしでの電子推進力に優れたベア電導テープテザーである。2010年8月にS520観測ロケットによって120秒の弾道飛行し、その間に逆オリガミ法という新しい伸展手法を用いることによって、柔軟なテープテザーであるスーパーテザーの宇宙伸展に世界で初めて成功した。しかしながら、伸展長さが計画された300mに対して132.6mに留まったため、飛行後実験として、高速度カメラ観察を含めて伸展挙動の解析を実施した。その結果、柔軟で長大な宇宙構造物であるスーパーテザーの宇宙伸展における信頼性を高めるための指針を得た。
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