• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

高レイノルズ数流れ場の可視化のための低温風洞試験技術の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26420821
研究機関防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工

研究代表者

樫谷 賢士  防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, システム工学群, 教授 (80535279)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード高レイノルズ数流れ / 可視化 / 後流 / シュリーレン法 / 風洞試験 / 低温風洞 / 空力特性 / 抵抗
研究実績の概要

平成28年度は,主に風洞実験へのフォーカシングシュリーレンPIV法の適用により,流れに平行な任意断面の速度ベクトルを求めるための実験を実施した.実験ではLEDを光源とするフォーカシングシュリーレンPIV法の光源装置を製作しその特性を明らかにした.その結果,本実験で製作した4個のLEDから構成される光源により,PIV解析に必要な遅れ時間を持った2枚の画像を撮影することが可能となった.また,得られた画像を,PIV解析ソフトを用いて解析することで,乱流渦構造により生じる画像の濃淡の移動量から速度ベクトルを求められることを示した.さらに,ピトー管による実験データとPIV解析結果の比較検討行い,両者が定量的によく一致することを明らかにした.このように,フォーカシングシュリーレンPIV法により流れ場の任意断面の速度ベクトルを定量的に求めることが可能である.このとき,フォーカシングシュリーレンPIV法により,流れ場の時間平均的な速度ベクトルを求めるためには,積算画像を一般的なPIV法と同じ200組程度とすることで比較的良い結果を得ることが明らかになった.
また,低温風洞による空力計測について,本研究で提案している風洞天秤校正法により低温での校正を実施した.その結果,本実験で用いる風洞天秤は,運転温度である-160℃前後の低温でも線形性があることが明らかになった.また,この結果により低温での校正直線を求めることが可能となった.さらに,風洞試験で用いる模型製作技術の向上を目指し3 Dプリンターにより製作された風洞模型による実験を試み,模型製作精度や得られる空力特性について検討した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] A Preliminary Study on Calibration Method for a Balance System in a Cryogenic Wind Tunnel2016

    • 著者名/発表者名
      Masashi Kashitani, Hiroaki Ono, Yutaka Yamaguchi
    • 学会等名
      The 2016 Asia-Pacific International Symposium on Aerospace Technology
    • 発表場所
      Toyama, Japan
    • 年月日
      2016-10-25 – 2016-10-27
    • 国際学会
  • [学会発表] LED光源を用いたフォーカシングシュリーレン PIV法に関する基礎研究2016

    • 著者名/発表者名
      樫谷賢士,滝田好宏,三浦圭太,宮里義昭,仲尾晋一郎
    • 学会等名
      第54回飛行機シンポジウム
    • 発表場所
      富山県,富山国際会議場/ANAクラウンプラザホテル
    • 年月日
      2016-10-24 – 2016-10-26
  • [学会発表] Consideration of aerodynamic test model for low speed wind tunnel in NDA2016

    • 著者名/発表者名
      Masashi Kashitani, Yoshihiro Takita, Yutaka Yanaguchi
    • 学会等名
      52th Annual Subsonic Aerodynamic Testing Association Meeting
    • 発表場所
      Lucerne, Switzerland
    • 年月日
      2016-06-05 – 2016-06-09
  • [学会発表] 簡易な3Dプリンターを用いた航空機の 設計教育に関する一考2016

    • 著者名/発表者名
      樫谷賢士,滝田好宏,大川真弥,山口裕
    • 学会等名
      第47期日本航空宇宙学会年会講演会
    • 発表場所
      東京大学,山上会館
    • 年月日
      2016-04-14 – 2016-04-15
  • [図書] 空気力学の基礎(J. D. Anderson, Jr., Fundamentals of Aerodynamics, 翻訳)2016

    • 著者名/発表者名
      山口裕,樫谷賢士
    • 総ページ数
      1088
    • 出版者
      プレアデス出版

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi