原発事故により陸地が放射性物質により汚染された.しかも東京湾にも河川から放射性セシウムが流入し,事故以前の13倍になったとの報告もある.よって,海の除染を早急に行う必要がある.一方,申請者は堆積汚泥の分解法としてマイクロバブルと微生物活性剤を用いた循環型浄化システムを既に開発していた. そこで,放射性セシウムは堆積汚泥の表面に吸着しているとの仮説から,堆積汚泥を分解することによって放射性セシウムを除去しようと考えた.さらに,残存した堆積汚泥中のセシウムを凝集剤で沈殿させることを案出した.結果として最適稼働時間(50%以上短縮)と最適凝集剤量(80%減少)が求められ,画期的なシステムとなった.
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