船舶分野においても排ガス規制強化が進む中、SOx、NOx、GHGガスの船上での削減技術を検討するため、SO2固体吸着剤及びCO2分離について基礎的な検討を行った。乾式脱硫剤に関しては、さらに反応率を高めるため、よりポーラスな構造となるよう製造方法を改良した。作製された多孔質構造の固体脱硫剤は、硫黄分2.6%のC重油を用いた舶用エンジンからの排ガスを使用して脱硫試験を行った。200gの脱硫剤は実験開始から1時間30分後でも脱硫率約60%程度を維持し、高い反応率を有する脱硫剤を作製することができた。また、排ガス中のCO2濃度をコントロールして排ガス再循環を行うシステムについての基礎的実験を行った。
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