数種のフライアッシュ(石炭灰)および性状の異なるメタカオリンを出発物質として、その調製条件を変えてナノ細孔質ジオポリマー硬化体を作製し、そのアルミノケイ酸塩ネットワークの細孔構造・組織の形成機序を明らかにした。また、調製法が500℃以上の高温領域での熱的安定性と相変化機構へ与える影響を明らかにした。フライアッシュ原料の反応活性は、表面被覆カーボンの性状に大きく依存し、適当な化学処理や粉砕等による表面改質処理が、反応活性の向上と安定化が図れる。また、400 meq/100g以上の陽イオン交換容量と海水中のSrイオン交換・収着特性が103オーダーの分配係数となる調製条件を見出した。
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