革新的核融合炉用超伝導マグネットの設計案として機械的接合法を利用した分割型高温超伝導マグネットが提案されている。本研究では、接合抵抗の温度・磁場・応力依存性の定量評価を通して、接合性能の予測・安定化および接合部の製作・運転・着脱を想定した最適荷重シナリオ構築を目指したものである。本研究により、接触抵抗の温度・磁場依存性を説明するモデルを構築し、また接合部製作時に100℃程度の熱処理を導入することにより接合抵抗を低減することに成功した。また、接合部の機械的・電気的特性を基にして、一連の製作・運転・着脱が可能であることを示した。
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