本研究は、プラズマ時系列データの確率密度関数などを基準にして条件付平滑化を行い、周期的変動のみならず非周期的なパワースペクトル等の変動の実態を明らかにすることを目的とする。JFT-2Mトカマクの実験データ解析では、大域的な鋸歯状振動のパルスの波形を分解した各フェーズごとに揺動のパワースペクトルを求め、鋸歯状振動中の帯状流やドリフト波乱流の振幅の変動を明らかにした。また、直線装置PANTAのデータ解析では、ポロイダルプローブアレイの各チャンネルとの相関法に基づき2次元波数パターンを導出し、電圧バイアス前後の条件付平滑化により揺動状態の変動を明らかにした。
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