本研究は、バイオマスガス化プロセスから得られる水素を燃料電池に供給するシステムを対象に、燃料中に含まれる不純物(硫化水素)による性能影響、酸化金属による化学吸着及び非晶質アルミニウムケイ酸塩と粘土の複合体による物理吸着による不純物除去の検討、及び燃料製造までの部分のライフサイクルアセスメントを行った。 その結果、バイオマスガス化SOFCとの複合発電の正味発電効率は、硫化水素の含有量により23.4~19.8%-LHVと評価した。また、非生物系資源枯渇や地球温暖化のインパクト指標おいては、脱硫に用いる金属の減少や2段式PSAの導入等の対策により、それぞれ88.7%及び65.4%の改善が得られた。
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