研究課題
基盤研究(C)
本研究では、手綱核活性化がうつ病様行動や睡眠障害に与える影響を調べるため、グルタミン酸代謝の鍵分子であるGLT-1の手綱核特異的ノックアウトマウスを作成して問題に取り組んだ。実験結果によるとノックアウトマウスは手綱核神経細胞の発火率が対照群と比較して有意に上昇しており、尾懸垂試験、社会回避行動試験でうつ病様行動異常を引き起こしていた。また、ノックアウトマウスではレム睡眠の脱抑制が観察され、うつ病に特長的なレム睡眠障害を示唆する結果を得た。
神経解剖学、神経生理学