CB(カンナビノイド)は従来、その精神的作用にのみ注目されてきたが、バレル皮質においては、4 層→2/3 層シナプスの長期抑圧(LTD)にCBが関与しており、臨界期の活動依存的な生理学的、形態学的可塑性に重要な役割を果たしていると考えられている。我々は、生後7-12 日(P7-12)において、視床→2/3 層にはLTD だけのSTDP がある事を見出し、このSTDP-LTDは、CB依存性であることを示した。同時に、カンナビノイド受容体欠損マウスでは、STDP-LTDが消失していること、VBの軸索投射に異常があることを確認した。
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