今後の研究の推進方策 |
平成 27 年度は、各群マウスから摘出された脳を用いて、病理組織学的そして生化学的解析を実施する予定でいる。 具体的には、Aβ蛋白量測定・蛋白解析を実施する。具体的には、各実験群の大脳ホモジェネートの TBS、2%-SDS、グアニジン可溶性分画別に、Aβ1-40/1-42 蛋白量を、2%-SDS 可溶性分画のオリゴマータイプの Aβ蛋白量を、ELISA 法にて測定・解析する予定でいる。APP からα-, β-, γ-secretase の酵素的作用にて切断される断片の内、非 Aβ蛋白産生系の亢進指標(α-CTF/sAPPα)と Aβ蛋白産生系の亢進指標(β-CTF/sAPPβ)を、Western blot 法あるいは ELISA 法で測定・解析する予定でいる。さらに、神経病理組織学的評価を行う。具体的には、各実験群の後頭部大脳において、5 レベル(150μm 間隔)でパラフィン標本を作製し、免疫組織化学的染色(4G8, GFAP, Iba1抗体)を行い以下の項目を評価する。脳内の空間的 Aβ蛋白沈着 [斑数(長径を三分類:< 25, 25-50, 50 μm <)、占有率]、神経細胞脱落、グリア細胞占有率を大脳皮質・海馬で、画像解析ソフトにて定量的に解析する。オリゴマータイプの Aβ蛋白への効果を、免疫組織化学的染色(OG 抗体)を行い評価する。最後に、in vitro 解析を行う予定でいる。具体的には、CHO/APPwt 細胞(ヒト wild-type APP 遺伝子を発現させた Chinese hamster ovary 細胞)を用いて、in vitro 実験を行う。各薬剤を単独あるいは組み合わせて、各種濃度で併用添加し、有効性(相乗効果)を比較検討する予定でいる。Aβ1-40/1-40 蛋白量を、ELISA 法で測定・解析する予定でいる。APPからα-, β-, γ-secretase の酵素的作用にて切断される断片の内、非Aβ蛋白産生系の亢進指標(α-CTF/sAPPα)と Aβ蛋白産生系の亢進指標(β-CTF/sAPPβ)を、Western blot 法 あるいは ELISA 法で測定・解析する予定でいる。
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