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2016 年度 実績報告書

神経筋発生およびシナプス形成における膜結合型コラーゲンCLAC-Pの機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26430064
研究機関東京大学

研究代表者

若林 朋子  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (20530330)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード神経発生
研究実績の概要

CLAC-P/collagen XXVとRPTPσ/δとの相互作用を、HEK293細胞を用いたin vitro結合アッセイにより検討した。RPTPのシナプス誘導におけるリガンドは、Ig2-3領域内のミニエクソンA, Bのスプライスバリアント依存的に結合するが、collagen XXVはこれらエクソンのいずれのバリアントとも結合を示した。一方で、グリコサミノグリカンとの結合を担うRPTPのIg1領域内に存在する塩基性アミノ酸クラスターについて、4つのLysをAlaに置換した変異体では、collagen XXVとの結合が有意に低下した。更にcollagen XXV側の結合領域として、C末端側を欠損する変異体を用いた検討では、コラーゲンとしての物理化学的性質は保持するものの、RPPTとの結合が消失することを見出した。以上より、RPTPとcollagen XXVの相互作用に関わる領域の同定ならびにプロテオグリカンの関与を示唆する結果を得た。
これまでに確立した脊髄前角explant培養を用いた軸索誘因のアッセイに応用する目的で、マウス骨格筋よりセルソーターを用いて筋衛星細胞を精製し、myotubeへの分化誘導を行った。Collagen XXV mRNAの発現はmyotubeへの分化依存的に顕著に増加した。引き続き、脊髄explantとの共培養実験を行う。
Collagen XXVの発生期骨格筋における一過性発現の分子メカニズムについて、成体マウスの坐骨神経切断後の骨格筋におけるmRNA発現レベルを定量した結果、脱神経により発現上昇することが知られるアセチルコリン受容体やmyogenin同様、collagen XXVのmRNAも顕著に上昇することを明らかにした。神経支配による筋の興奮により、collagen XXVの発現が持続的に抑制されていることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Identification of the interactor of CLAC-P/Collagen type XXV in motor nerve innervation of skeletal muscles2016

    • 著者名/発表者名
      Haruka Munezane, Hiroaki Oizumi, Tomoyuki Yoshida, Tomoko Wakabayashi, Takeshi Iwastubo
    • 学会等名
      Neuroscience 2016
    • 発表場所
      San Diego, CA (U.S.A.)
    • 年月日
      2016-11-12 – 2016-11-16
    • 国際学会
  • [学会発表] The elucidation of the physiological function of CLAC-P/ collagen XXV in neuromuscular development2016

    • 著者名/発表者名
      Haruka Munezane, Hiroaki Oizumi, Tomoyuki Yoshida, Tomoko Wakabayashi, Takeshi Iwastubo
    • 学会等名
      The 47th NIPS International Symposium
    • 発表場所
      岡崎コンファレンスセンター(愛知県岡崎市)
    • 年月日
      2016-10-27
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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