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2015 年度 実施状況報告書

アセチル化修飾によるmTORシグナルを介した神経老化制御の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26430072
研究機関東海学院大学

研究代表者

安田 邦彦  東海学院大学, 公私立大学の部局等, 講師 (50278446)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードmTORC2 / Rictor / Mdm20 / アクチンリモデリング / HDAC6
研究実績の概要

本年度はこれまでのMdm20の研究成果をまとめ、Mdm20がmTORC2の活性をその共因子であるRictorの発現量を調節することで制御することを学術雑誌PLoS Oneに投稿し、下記のように受理され掲載された。
Kunihiko Yasuda, Mayumi Takahashi, Nozomu Mori: Mdm20 modulates actin remodeling through the mTORC2 pathway via its effect on rictor expression. PLoS One 10 (11): e0142943, 2015
本研究結果はこれまで情報がほとんどなかったmTORC2の活性制御機構を明らかにしたものであり、今後はこの発見をもとにさらに詳細にその分子メカニズムについて調べていく予定である。
一方で、HDAC6の研究についてはmTORC1及びmTORC2に対する親和性については明らかにしたが、実際の標的分子の同定及びその修飾部位の同定まで進めることができなかったので、引き続きこの課題については次年度も検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度はMdm20の研究成果をまとめて、学術論文に掲載されるまで進めることができたがHDAC6の研究については予定通り進めることができなかった。その大きな理由として、年度途中での所属先の異動に伴い、研究の一時中断、解析のために必要な質量分析器の利用が困難になったことがあげられる。これらの問題は次年度の研究の進捗に影響する可能性が高いいが、問題解決に向けて鋭意努力をする。

今後の研究の推進方策

所属先が変わったことにより、研究状況や研究環境も変わった為、若干の方向修正が必要となった。当初の研究計画では神経老化に特化して研究を進める予定であったが、現施設状況では老齢のマウスを飼育するのが困難な為in vivoでの研究を進めるよりは培養細胞を用いて分子メカニズムに焦点を切り替えて進める必要がある。
そこでMdm20のRictor発現制御機構の分子メカニズムやHDAC6のmTORC1及びmTORC2への活性制御機構の分子メカニズムを明らかにすることを主たる目的とし、次年度は研究を進めていく予定。

次年度使用額が生じた理由

本年度途中で所属先の異動に伴い、研究が一時中断したため一部の実験を実施できずそのための研究消耗品を購入できなかったため。

次年度使用額の使用計画

所属先異動に伴い、必要な試薬や小型機器の一部を新たに購入する必要があるため、通常の研究消耗品と共に使用していく予定。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Mdm20 modulates actin remodeling through the mTORC2 pathway via its effect on rictor expression.2015

    • 著者名/発表者名
      Kunihiko Yasuda, Mayumi Takahashi, Nozomu Mori
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 10 ページ: e0142943

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0142943. eCollection 2015.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Mdm20によるmTORC2シグナル制御機構2015

    • 著者名/発表者名
      安田邦彦、 森 望
    • 学会等名
      BMB2015
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2015-12-01 – 2015-12-04
  • [学会発表] Mdm20によるmTORC2を介した老化作用への効果について2015

    • 著者名/発表者名
      安田邦彦、 森 望
    • 学会等名
      第38回日本基礎老化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2015-06-12 – 2015-06-14

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公開日: 2017-01-06  

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