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2016 年度 実績報告書

細胞外マトリックス糖鎖分子による神経細胞の形態形成制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 26430078
研究機関久留米大学

研究代表者

外角 直樹  久留米大学, 医学部, 講師 (60368884)

研究分担者 西 昭徳  久留米大学, 医学部, 教授 (50228144)
首藤 隆秀  久留米大学, 医学部, 講師 (70412541)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード神経細胞 / 細胞外マトリックス / 糖鎖
研究実績の概要

この研究は、コンドロイチン硫酸(CS)糖鎖が発達期の神経細胞の形態と機能を制御する分子機構を解明することを目的として行った。
胎生14日のマウスから未熟な神経細胞(培養1日目の大脳皮質初代培養細胞)を調整し、 CS-A からCS-E 構造を多く含む糖鎖を培養液に添加すると、CS-E 構造を多く含む糖鎖(CS-E 糖鎖)のみが細胞の接着性と形態を著しく変化させた。細胞周期の測定から、CS-E 糖鎖で刺激された細胞では、無処置あるいは CS-A から CS-D 糖鎖で刺激した細胞に比べて S 期の細胞の割合が増加していた。各種阻害剤を用いた薬理学的解析から、CS-E 糖鎖による接着性と形態の変化は、Akt の阻害剤を培養液に添加することで抑制された。また、細胞内の作用分子メカニズムの解析から、CS-E 糖鎖の刺激は、Akt のリン酸化(活性化)を介して Rb(retinoblastoma)のリン酸化を誘導することが確認できた。Rb は、細胞周期の G1 期から S 期への移行や、アポトーシスを抑制する活性をもつことがわかっている。以上より、CS 糖鎖の中で、CS-E 糖鎖は神経細胞の接着性や形態変化、細胞周期、細胞死を調節に関与する重要な細胞外マトリックス糖鎖であることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Chronic fluoxetine induces the enlargment of perforant path-granule cell synapses in the mouse dentate gyrus.2016

    • 著者名/発表者名
      Kitahara Y, Ohta K, Hasuo H, Shuto T, Kuroiwa M, Sotogaku N, Togo A, Nakamura K, Nishi A
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 11 ページ: 1/19-19/19

    • DOI

      e0147307

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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